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2040年を予想!若い女性が増える自治体ランキング

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現代社会の深刻な問題の一つとして、少子化が叫ばれてから久しい今日このごろ。2015年5月4日、子どもの日にちなみ発表された「子どもの数」は1617万人、割合にして12.5%と過去最低の数値となりました。とはいっても、そもそも若者の数が少なく、若者の負担がどんどん大きくなる一方で、特に若い女性が子どもを持って安定的に暮らせる環境はなかなか整っていません。

そんな時代のなかで、なんと若い女性が増加すると予想されている自治体があるのだとか。

今回は、日テレの人気番組『バンキシャ!』が日本創成会議 ・人口減少問題検討分科会『全国市区町村別「20~39歳女性」の将来推計人口』より作成したランキングをもとに、2015年5月現在の情報で各都道府県の特徴をまとめてみました。

1位:石川県・川北町(女性の増加予想割合:+15.8%)

石川県の県庁所在地である金沢駅から、車で40分ほど南西に向かった場所に位置する川北町。自然が豊かで水にも恵まれたのどかな町ですが、近年はその水源や、空港からの近さを生かして企業の誘致に力を入れ、様々な企業が進出しています。

企業誘致によって潤った川北町の豊富な財源は、主に少子化対策に向けた福利厚生を手厚くするために使われています。この福利厚生の手厚さが、第一位に輝いた大きな理由といえます。

たとえば、18歳以下の子どもの医療費の自己負担額は、なんとゼロ。さらに、15歳以下の子どもが3人以上いる家庭だと、3人目の保育園の費用が無料になります。水道代も月10トンまで無料。なんとチャイルドシートの購入にも補助金が支給されます。

このような、安心して子育てをしながら暮らせる環境が整っている川北町には、近隣の市町村に住んでいた若い夫婦が続々と移り住み、県内で唯一0〜14歳の年少人口が増加傾向にある自治体となっています。大都市では保育園や小児科の不足が叫ばれる中、こうした環境の整った自治体に移り住みたいと考える方も多いのではないでしょうか。

2位:秋田県・大潟村(女性の増加予想割合:+15.2%)

新幹線の停まる秋田駅から車で一時間ほど北へ向かった場所に位置する大潟(おおがた)村。電車やバスが通っていないので、アクセスはやや不便な土地ながらも、若い女性の人口増加率は2位に食い込みました。その理由は、農業がとても発展していることにありました。

もともと干拓によってできた広い農地を有していた大潟村では、その広さを生かし、機械化による効率的な農業が行われています。これにより、手作業による重労働からも開放されただけでなく、農業としての生産性も伸び、平均所得は県内トップとなっています。またこうした効率的な農業手法を伸ばすために、自治体が田畑の排水設備の整備を支援したり、農業の知識や機械メンテナンスについての勉強会を開催したりと、自治体主導で農業従事者に手厚い施策が進められています。

また、住居の面でも、リフォームの際には最大20万円分の商品券を自治体から受け取れるというサービスを実施。さらに、二世帯以上に改築する場合には、最大50万円まで費用を負担してもらえます。このような、発達した農業による安定的な収入と、村民支援の手厚さが大きな魅力となり、大潟村には毎年20〜30人の若い女性が移り住んでくるそうです。

3位:神奈川県・都筑区(女性の増加予想割合:+13.4%)

都心の喧騒から1時間ほど電車に揺られ、たどり着く横浜市都筑区。ここには、「港北ニュータウン」とよばれる新興住宅の立ち並ぶ地域があります。10年ほど前に住宅地として開発され、大きなショッピングモールや映画館などがそろいながらも、自然や緑の残るとても綺麗な街です。交通面も、横浜市営の地下鉄が2本整備され、東横線や田園都市線へのアクセスも良好です。

また沿線には保育園や環境のいい公立学校、さらには進学校や塾も多く並んでいるため、教育にしっかり力をいれる今の子育てママにも人気のエリアとなっています。

4位:福岡県・粕屋町(女性の増加予想割合:+11.3%)

福岡県の県庁所在地・福岡市の博多駅から電車で約10分ほどの場所にある粕屋町。その立地のよさから、ベッドタウンとして人気があります。

この町には図書館や大きな運動施設に加え、自然豊かな公園や医療施設もしっかりそろっています。特に、保育園や幼稚園の数が多く、若い女性も子どもを安心して預けて働ける環境が整えられています。

自治体のWEBサイトも「くらしのガイド」としてわかりやすく整備され、各種相談窓口も多く並んでいます。こうした魅力が、若い女性に人気を得ている理由ではないでしょうか。

5位:宮城県・富谷町(女性の増加予想割合:+8.3%)

宮城県のターミナル駅・仙台駅から電車で20分ほどの距離に位置する富谷町。仙台へのアクセスのよさから、ベッドタウンとして人気です。

開発が進み、イオンなどの店舗も続々と参入しどんどん便利になりながら、比較的安価にマイホームを買える土地として人が集まってきていて、人口は年々増加しています。まだ収入の少ない若い世代でもマイホームを持てる、というところが、若い女性に人気のポイントではないでしょうか。

6位:富山県・舟橋村(女性の増加予想割合:+7.5%)

富山駅から電車で15分とほど近い、舟橋村。なんと、日本一小さな村だそう。しかしこちらも県庁所在地である富山市の隣に位置しているため、ベッドタウンとして人気を集めています。そのため、団地や住宅の建築を促進する行政をおこなった結果、平成17年国勢調査では人口増加率が全国2位になりました。

村内のイベントも盛んで、いまはすっかり見られなくなった紙芝居の読み聞かせやスポーツ大会なども開催されています。「日本一小さな村は、日本一輝いています。」を合言葉とした自治体の行政が、ぬくもりあふれる舟橋村を作っているようです。

7位:鳥取県・日吉津村(女性の増加予想割合:+6.8%)

鳥取県唯一の村・日吉津村(ひえづそん)。チューリップの生産が盛んで、村内はたくさんのチューリップで彩られています。海岸に面した、鳥取県で一番小さな村ですが、企業誘致やチューリップ産業などで財源は潤っており、人口はここ数年増加し続けています。

北側には海岸を臨むのどかさを持ちながらも、買い物施設のそろった便利な村。今年5月には図書館やコミュニティセンター、検診センターなどが入った複合施設もでき、ますます便利になりました。村内行事も盛んで、村の人との交流の機会もたくさんあります。都会の喧騒に辟易し、のどかな海辺の街で暮らしたい…そんな若い女性の夢を叶える、素敵な村がこの日吉津村です。

8位:福岡県・志免町(女性の増加予想割合:+4.8 %)

古くは炭鉱の町として栄えた志免町(しめまち)。電車は通っていませんが、博多駅まではバスが通っているので、こちらもベットタウンとして人気の町となっています。

この志免町には、「子育て応援の店」という制度があります。例えば、赤ちゃんのミルク用のお湯を提供してくれたり、子ども用の椅子をそろえたりしている飲食店や、ベビーベッドや授乳スペースを用意している店、親子連れに対して割引サービスをしたり、お菓子のプレゼントなどを行ってくれる店などを「子育て応援の店」として自治体が認可し、認可マークを発行したり、お店の広報を自治体が行ったりしてくれる素敵な制度です。

こうした町ぐるみの子育て支援の取り組みは、若い女性にとって魅力的なポイントではないでしょうか。

9位:大阪府・田尻町(女性の増加予想割合:+3.8%)

関西空港のターミナルの一部があり、鉄道などの交通アクセスも良い田尻町。以前は企業が所有していた土地が売却されたため、比較的安価に住宅を建てられることから人気となりました。

大阪湾に面しており、漁港もあって、水産業もさかんです。また隣の市まで跨る、りんくう公園という広い公園があり、そこでは毎年夏に5万人を動員する花火大会が開催されます。大阪最大の繁華街の難波まで電車で1本というアクセスの良さと、のどかな海辺の町の良さを両立した魅力的な土地とあって、人気を集めています。

10位:京都府・木津川市(女性の増加予想割合:+3.7%)

京都府最南端に位置し、奈良県との境目に位置する木津川市。ここは、奈良時代には聖武天皇が恭仁京(くにきょう)を置いた町としても有名です。歴史のある寺社仏閣や指定史跡があちこちにありながらも、近年ニュータウン開発が行われ、人口が増えてきました。

さらにこの自治体では、毎年中学生をアメリカ合衆国カリフォルニア州サンタモニカ市にホームステイさせる海外派遣事業が行われています。自治体をあげて、英語教室やネイティブスピーカーを招いた異文化交流イベントも積極的に行われています。

神秘的な文化財に囲まれながら、時代の流れを組んだ新しさをしっかり取り入れた生活ができる、というのも人気のポイントかもしれません。

引っ越しをするときにはぜひ視野に入れて!

若い女性が増えると予想される自治体の多くは、郊外ののどかさや温かみを大事にしながらも、新しさや便利さを取り入れて、住民が住みやすいように様々な工夫がされていました。また、大都市ではあちこちに問題を抱えている子育てについても、これらの自治体では町ぐるみで子育てや教育を支援してくれています。

引っ越しをする際には、こうした自治体の情報も見ながら、どんな生活がしたいか、若い女性が安心して暮らせる街なのか、ということを考えてみてもいいかもしれません。

地方自治体のサービスは、2015年の時点での情報を載せています。変更される場合がありますので、詳細は自治体のWEBサイトをご覧になり、確認してください。

(image by amanaimages)


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